2026年のFIFAワールドカップで、スウェーデンは日本と同じグループFに入り、直接対決は1-1のドローで終わりました。

そういえばスウェーデン代表って、これまでどんな名選手を輩出してきたんだろう?
そんな疑問を持った人も多いのではないでしょうか。
わたしが住んでいるスウェーデンでは、サッカーは国民的なスポーツのひとつ。
人口1000万人ほどの小国でありながら、世界的なスタープレイヤーを何人も送り出してきました。
この記事では、スウェーデン代表の歴史を彩ってきたレジェンドたちを、時代を追って紹介します。
- スウェーデン代表の歴史に興味がある人
- ズラタン・イブラヒモビッチ以外のレジェンドも知りたい人
- 2026年W杯のスウェーデン代表について知りたい人
スウェーデンサッカーの伝説① 黄金期を築いた「グレ・ノ・リ」トリオ
スウェーデン代表の歴史を語るうえで欠かせないのが、1940年代後半から50年代に活躍した「グレ・ノ・リ」と呼ばれる3人の攻撃トリオです。
グンナー・グレン(Gunnar Gren)、グンナー・ノルダール(Gunnar Nordahl)、ニルス・リードホルム(Nils Liedholm)の頭文字(Gre・No・Li)を取ってそう呼ばれました。
3人は1948年のロンドン五輪でスウェーデンに金メダルをもたらし、その後そろってイタリアの名門ACミランに移籍。
1951年にはセリエAを制覇し、ヨーロッパ屈指の攻撃陣として名を馳せました。
そして1958年、地元開催のFIFAワールドカップ・スウェーデン大会で、代表チームは決勝まで勝ち上がります。
主将を務めたリードホルムは決勝のブラジル戦で先制ゴールを記録。
最終的にはペレを擁するブラジルに敗れ準優勝となりましたが、これは今もってスウェーデン代表史上最高の成績のひとつです。
小国スウェーデンが世界の強豪と互角に渡り合えることを証明した、まさに黄金期でした。
スウェーデンサッカーの伝説② 1970〜90年代を支えたレジェンドたち
グレ・ノ・リの時代のあと、スウェーデン代表を支えたのが次の世代の選手たちです。
FWのラルフ・エドストロム(Ralf Edström)は1970年代の代表エースとして活躍し、40試合で15得点を記録しました。
同じく1960〜70年代にプレーしたボー(ボッセ)・ラーション(Bo “Bosse” Larsson)は、70試合17得点というスタッツを残し、堅実な得点力でチームを支えました。
ゴールキーパーのロンネ・ヘルストロム(Ronnie Hellström)は77試合に出場し無失点ではないもののチームの守護神として長年活躍。1974年、1978年のワールドカップ出場にも貢献しています。
こうした選手たちが、次の黄金期につながる土台を作りました。
スウェーデンサッカーの伝説③ 黄金の90年代を彩った名手たち
1990年代のスウェーデン代表は、個性豊かなスタープレイヤーが揃った黄金期でした。
なかでもトマス・ブロリン(Tomas Brolin)は、1990年代前半から半ばにかけてチームの中心選手として活躍。
47試合で27得点という高い得点率を残し、多くのファンやメディアから「スウェーデン史上最高のレジェンド」に選ぶ声も多い選手です。
イタリアのパルマでも活躍し、1994年ワールドカップではスウェーデンをベスト4に導きました。
同じ時代にはミッドフィルダーのヨナス・テルン(Jonas Thern)も中心選手として75試合に出場しています。
90年代後半からは、フレドリック・ユングベリ(Fredrik Ljungberg)、そしてヘンリク・ラーション(Henrik Larsson)が台頭。
ヘンリク・ラーションはセルティックやバルセロナで得点王に輝いた名ストライカーで、代表では106試合37得点を記録。息の長い活躍で2000年代までスウェーデン攻撃陣を牽引しました。
守備の要としては、オロフ・メルベリ(Olof Mellberg)が117試合に出場し、堅守を支え続けています。
そして、地味ながら息の長い活躍を見せたのがミッドフィルダーのアンデシュ・スベンソン(Anders Svensson)。148試合に出場し、長年にわたりチームの中盤を支えました。
スウェーデンサッカーの伝説④「王様」ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimović)
スウェーデン代表の歴史において、別格の存在として語られるのがズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimović)です。
スウェーデン南部マルメ出身のイブラヒモビッチは2001年に代表デビューし、2016年の一時引退までに116試合に出場、代表歴代最多となる62得点を記録しました。
スウェーデン国内の年間最優秀選手賞を12回受賞するなど、圧倒的な存在感を誇ります。
アヤックス、インテル、バルセロナ、ACミラン、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・ユナイテッドと、渡り歩いたクラブも超一流ばかり。
一度代表を退いたあとも、41歳でカムバックを果たすなど、その存在感は衰えることを知りませんでした。
「スウェーデン代表といえばイブラヒモビッチ」というイメージを持つ人が多いのも納得の実績です。
スウェーデンサッカー:2026年W杯世代の新しいスター
イブラヒモビッチ引退後、しばらく世代交代に苦しんだスウェーデン代表ですが、2026年ワールドカップでは新しいスタープレイヤーたちが躍動しました。
チームを牽引したのは、プレミアリーグで活躍する2トップ、アレクサンダー・イサク(Alexander Isak)とヴィクトル・イェケレシュ(Viktor Gyökeres)です。
イェケレシュはアーセナルでプレミアリーグ優勝に貢献し、チーム内得点王(全大会通算19得点)に輝いた注目のストライカー。
予選ではウクライナ戦でハットトリックを記録するなど、代表でも32試合19得点というハイペースで得点を重ねています。
イサクは2025年夏にリヴァプールへ約1億6900万ドルという破格の移籍金で加入し、プレミアリーグ史上屈指の高額移籍として話題になりました。
2025年12月の腓骨骨折で長期離脱していましたが、本大会には間に合い、チュニジア戦ではMVPに輝く活躍を見せています。
チームを率いるのはヴィクトル・リンデロフ(Victor Lindelöf)主将、そして監督はチェルシーなどプレミアリーグの名門を率いてきたグラハム・ポッター(Graham Potter)氏です。
2026年大会では、日本・オランダ・チュニジアと同組(グループF)となり、チュニジアに5-1で勝利、オランダに1-5で敗戦、そして日本とは1-1のドロー。
グループ3位で決勝トーナメント進出(ラウンド32)を果たしました。
決勝トーナメント1回戦ではフランスと対戦し、0-3で敗れましたが、新世代のエースを中心とした戦いぶりは、次のサイクルへの期待を感じさせるものでした。
スウェーデン代表の歴代レジェンドまとめ
これまでのスウェーデンサッカー史のレジェンドをまとめると次の通り。
- 1940〜50年代:「グレ・ノ・リ」トリオ(グンナー・グレン、グンナー・ノルダール、ニルス・リードホルム)が黄金期を築き、1958年W杯で準優勝
- 1970年代:ラルフ・エドストロム、ボー・ラーション、ロンネ・ヘルストロムがチームを支える
- 1990年代:トマス・ブロリンを中心に、ヘンリク・ラーション、フレドリック・ユングベリ、オロフ・メルベリ、アンデシュ・スベンソンらが活躍
- 2001〜2016年:ズラタン・イブラヒモビッチが代表歴代最多得点(62得点)を記録し、圧倒的な存在感を発揮
- 2026年W杯:アレクサンダー・イサク、ヴィクトル・イェケレシュを中心とした新世代が台頭し、日本と同組で対戦
人口1000万人ほどの国でありながら、これだけ多くの世界的なスタープレイヤーを輩出してきたことは、スウェーデンのサッカー文化の厚みを物語っています。
次のワールドカップやユーロでも、新しいレジェンドが生まれることを楽しみにしたいですね。

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