スウェーデンのお土産って素敵だけどどれも高い…。もっと安くて喜ばれるお土産はないかなぁ。
スウェーデンには可愛い雑貨や工芸品がたくさんありますが、安くても数千円ぐらいするものばかり。
もう少しお手頃な価格でお土産を買いたい!という人も多いと思います。
そこでこの記事では、スウェーデン在住のわたしが、スウェーデン土産にピッタリで、かつお手頃価格で手に入る食べ物やお菓子をご紹介します。
- すべてメイド・イン・スウェーデン
- ひとつ数百円ぐらいのリーズナブルな値段
- スウェーデン人から大人気の商品で、日本人の口にも合う
- ストックホルム市内のどのスーパーでも簡単に買える
これらのポイントをおさえたお土産を、写真とスウェーデン語の商品名つきで紹介します。
記事の最後では、ストックホルム市内のおすすめスーパーの情報も載せておきました。
※2019年12月現在のレート(1クローナ=11.6円)で換算。
スウェーデンのお土産におすすめの食品&お菓子
クネッケブロード
定番中の定番とも言えるスウェーデンのお土産、クネッケブロード。
スウェーデン語でクネッケは「割る」、ブロードは「パン」という意味で、クネッケブロードとは乾燥したクラッカーのようなパンのことを言います。
伝統的なクネッケブロードは直径30~40㎝ほどの丸い形をしていて、これを自分で好きな大きさに割って食べます。
これはお土産にしては大きすぎると思うので、私がおすすめしたいのは、小さなパッケージに入っているタイプのもの。
価格: 30クローナ(約350円)
こちらはレクサンド・クネッケブロード社が出している味付きクネッケブロード。
黄色のパッケージのシーソルト&シード味(Havssalt och frön)が一番のおすすめです。
価格: 6クローナ(約70円)
こちらのWASA社が出している個包装タイプのクネッケブロードは、クリームがサンドされています。
チーズ味、パプリカ味、トマト&バジル味など、色々な味が楽しめます。
かなりお手頃価格なので、たくさんのお友達に配る用にピッタリですね。
カッレス・キャビア
価格: 20クローナ(約230円)
カッレスキャビアは、1954 年の発売以降のロングセラー商品で、スウェーデンの国民食と言っても過言ではありません。
名前にキャビアと入っていますが、キャビアではなく「タラコ」入りのペーストです。(スウェーデンでは魚卵全般のことを「キャビア」と呼びます。)
ゆで卵をスライスしてクネッケブロードの上に乗せ、そこにカッレス・キャビアをかけるのが王道の食べ方。
もしくは、シンプルにゆで卵につけてそのまま食べても美味しいです。
カッレス・キャビアはスウェーデンのホテルの朝食ビュッフェに用意されていることが多いので、まずはそこで味見をしてみてください。
たらこスパ作りにも使えて便利ですよ。
カッレス・キャビアの「カッレ」とは、パッケージになっている男の子の名前です。では、この男の子の正体は一体誰でしょう?
正解は、カッレス・キャビアを販売するAbba社の当時の社長の息子さんだそうです。カッレさんは今もスウェーデンに暮らしており、一生無料でカッレス・キャビアをもらえるんだとか。
ミューク・オスト(チューブ入りソフトチーズ)
価格:35クローナ(約400円)
日本では珍しいチューブ入りのチーズをお土産にいかがでしょう?
トーストや、クネッケブロードに塗って食べます。
未開封であれば常温で保管できるので、おみやげに持って帰るのにも安心です。
味はプレーン以外にも、ベーコン味、エピ味、マッシュルーム味など色々あるので、いくつか買って食べ比べてみるのも楽しいですね。
なんともスウェーデンらしい「ザリガニ味」もあるので、ぜひトライしてみてください。
北欧のベリーを使ったジャム
価格: 40クローナ(約460円)/ 63クローナ(約730円)
自然豊かなスウェーデンでは、秋になるとさまざまなベリーが採れます。
日本では珍しい「リンゴンベリー(Lingon)」や「クラウドベリー(Hjortron)」のジャムがおみやげにおすすめです。
リンゴンベリーは日本語でコケモモと呼ばれ、スウェーデンではミートボールの付け合わせに使われます。
オレンジ色で甘酸っぱいクラウドベリーはビタミンCが豊富。「森の金」とも呼ばれ、なかなか採れない高級ベリーです。
どちらのジャムも、ヨーグルトやチーズケーキに添えたり、お菓子作りなどに使えます。
マスタード
価格:15クローナ(約180円)
1885年創設の老舗、スロット(Slott)社のマスタードもおすすめ。
甘みが強くマイルドな味が特徴で、ソーセージやハム、スモークサーモンによく合います。
ソースやドレッシングを作るときにも重宝します。
たくさん買ってお友達に配れるぐらいお手頃な値段なのが嬉しいですね。
ケックス・チョコレート
価格: 10クローナ(約110円)/20クローナ(約230円)
1938年からスウェーデンで愛され続けるケックス・チョコレート。
甘いミルクチョコレートとサクサクのウエハースのコンビネーションは、一度食べたらやみつきになる味です。
板チョコタイプと、小さな個包装が袋入りになったタイプがあります。
ノブレス・チョコレート
価格: 35クローナ(約400円)
スウェーデンで最も古い製菓会社の一つマラボウ(Marabou)社は、約30もの豊富な種類の板チョコで有名です。
でもあえて私がおすすめしたいのは、板チョコではなく「ノブレス・チョコレート」。
世界で最も薄いチョコレートと謳われているとおり、厚さわずか数ミリのクランチチョコです。
薄いので口溶けも良く、ついパクパクと食べる手が止まらなくなってしまう美味しいさです。
ポテトチップス
価格: どちらも一袋25クローナ(約290円)
スウェーデンではジャガイモが主食だけあって、日本のジャガイモに比べお芋の味がしっかりしています。
そのスウェーデン産ジャガイモを使って作られたポテトチップスは格別!
無類のポテチ好きな私が今まで色々な種類を試してきた中で、現在のお気に入りが次の2つです。
- スヴェンスカ・ラントチップス(Svenska Lantchips):厚くてザクザクしたポテチが好きな方におすすめ。
- ゴーズチップス(Gårdschips):軽めのサクサクしたチップスが好きな方におすすめ。
若干かさばりますが軽いので、スーツケースの中身に余裕があればぜひ買っていってほしいお土産です。
ビーラル(マシュマログミ)
価格:20クローナ(約230円)
ケックス・チョコレートを出しているCloetta社のもう一つの大人気商品が「ビーラル」。
スウェーデン語ではスクムゴーディス(Skumgodis)と呼ばれる種類のお菓子で、グミとマシュマロの中間のような味と食感です。
ビーラル(Bilar)はスウェーデン語で「車」という意味ですが、その名のとおり一つ一つが車の形をしています。
1953年から変わらぬ製法で作られていて、スウェーデン人なら必ず一度は食べたことがある昔ながらのお菓子です。
パッケージには「Sveriges godaste bil」(スウェーデンで一番美味しい車)というおちゃめなキャッチフレーズが書かれています。
ペッパルカーカ
価格:20クローナ(約230円)
ペッパルカーカ(Pepparkaka)とは、シナモン、カルダモン、生姜、クローブなどのスパイスが入ったクッキーのことです。
直訳すると胡椒クッキーですが、胡椒は入っていません。
ペッパルカーカを出しているブラントはたくさんありますが、スウェーデン王室御用達のアンナズ・ペッパルカーカがおすすめです。
クッキーはそのまま食べても美味しいのですが、ブルーチーズとの相性が抜群なので、ぜひ一緒に試してみてください。
ペッパルカーカは特にクリスマスの時期に食べられるクッキーですが、スーパーでは一年を通して売られています。
KOBBSの紅茶
価格: 20クローナ(約230円)
スウェーデンでは、コーヒーや紅茶を飲みながらおしゃべりする「フィーカ」という文化が大切にされています。
そんなスウェーデンの老舗の紅茶会社コブス(KOBBS)のブレンドティーをお土産にいかがでしょうか。
特におすすめのフレーバーは、ルバーブ、イチゴ、パッションフルーツなどをブレンドしたフルーティな紅茶「サールゴード・ティー(Sörgårdste)」。
(※日本のウェブサイトでは「サマーハウス」という名前で売られているようです。)
パッケージにはスウェーデンの典型的な家屋が描かれており、見た目にも喜ばれるお土産です。
プンシュロール
価格:1箱6個入り25クローナ(約230円)
プンシュロールとは、砕いたビスケットにバター、ココア、プンシュ(北欧の伝統的なリキュール)などを混ぜ、それをマジパンで包んだもの。
スウェーデンの最も伝統的なお菓子のひとつで、別名Damsugare(ダムスーガレ、掃除機の意味)と呼ばれます。
もともとは余ったクッキーなどを材料に作られていたことから、「残り物を吸い取る」という意味でこの面白い愛称が付けられたそうです。
甘みが強いお菓子なので、コーヒーや紅茶のお供にどうぞ。
チョコレートボール
価格:1箱6個入り25クローナ(約230円)
バター、砂糖、ココア、オートミールを混ぜて丸め、周りにココナッツフレークをまぶしたお菓子。
オートミールが入っているので栄養価も高く、スウェーデンでは子供から大人まで広く親しまれているお菓子です。
スウェーデンでカフェに入ると、必ずこのチョコレートボールがメニューに用意されていますよ。
ストックホルム市内の主要スーパーマーケットの場所
ストックホルム市内中心部にある大きめのスーパーを以下の地図にまとめました。
スウェーデンの主要スーパーには、ICA(イーカ)、COOP(コープ)、HEMKÖP(ヘムショープ)があります。
この記事でご紹介した食品・お菓子はスウェーデンで一般的な商品ばかりなので、基本的にどこのスーパーでも買えますし、値段にもほとんど差はありません。
お店の広さ、アクセス、営業時間を考えると、旅行者の方が利用されるのに便利なのは次の2つのスーパーだと思います。(上の地図では赤色の目印で示してあります)
1.Hemköp Stockholm City
T-Centralen(ストックホルム地下鉄の中央駅)に直結しているデパート 「オレーンス」(Åléns)の地下にあります。
営業時間:平日・土日ともに 7:00~23:00
住所:Klarabergsgatan 50, 111 21 Stockholm
2.COOP Central
Stockholm Central(ストックホルムの鉄道の中央駅)の地下にあります。
営業時間:平日・土日ともに 6:00~23:30
住所:Centralplan 1, 111 20 Stockholm
まとめ:スウェーデンのお土産はスーパーで買える食品・お菓子がおすすめ
ご覧いただいたとおり、スウェーデンのスーパーには低価格でも素敵なお土産がたくさん!
<食品>
- クネッケブロード
- カッレス・キャビア
- ミューク・オスト(チューブ入りソフトチーズ)
- 北欧のベリーを使ったジャム
- マスタード
- KOBBSの紅茶
<お菓子>
- ケックス・チョコレート
- ノブレス・チョコレート
- ポテトチップス
- ビーラル(マシュマログミ)
- ペッパルカーカ
- プンシュロール
- チョコレートボール
せっかくなら、旅行者しか買わないようなお土産ではなく、地元の人々から本当に愛されているものを買って帰りたいですよね。
今回ご紹介したのは、まさにそんなものばかりです。
ぜひスウェーデンに旅行に来られた際には、これらのお土産を買って、日本に帰ってからもスウェーデン気分を味わってみてください。
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