【2020年版】スウェーデンの物価を日本と比較&ストックホルムでの1か月の生活費

スウェーデン人のパートナーと一緒に住むため、スウェーデンに移住予定。現地での生活にはどれぐらいお金がかかるんだろう。税金も高いみたいだし、経済的にやっていけるか心配。。

この記事は、そんな疑問をお持ちの方のために書きました。

この記事で分かること
  • スウェーデンの物価(2020年現在)を日本と比較
  • ストックホルムに住む夫婦の1か月の生活費

この記事を書いているわたしは、約10年前にスウェーデンに移住しました。

現在、夫とともにストックホルムで2人暮らしをしています。

確かにスウェーデンの物価は高いのですが、ものによっては日本より安い場合もあります。

またシンプルな北欧の生活に慣れてくると、自然と無駄使いが減ってくるもの。

そのおかげか、自分でも想像していた以上にお金に不自由なく暮らせています。

まずは、2020年現在の物価を日本とスウェーデンで比較してみましょう。

スウェーデンの物価を日本と比較

北欧は物価がとにかく高いイメージがありますが、モノによっては日本より安い場合もたくさんあります。

個別の商品の値段を見ていく前に、まずは消費税の比較です。

消費税

スウェーデン日本
  • 25%
    下記以外
  • 12%
    食料品、外食、ケータリングサービス、美術品、宿泊サービスなど
  • 6%
    書籍、新聞、交通機関の運賃、コンサートやスポーツ観戦のチケット、美術館の入館料など
  • 10%
    下記以外

  • 8%
    食料品、宅配、テイクアウト、新聞など

最も高い消費税率で比較すると、スウェーデンが25%日本の2倍以上になっています。

ただし、スウェーデンも日本も、軽減税率を適用しています。

スウェーデンでは、食べ物や宿泊サービスなど12%、本・新聞・美術館のチケットなど文化的なものに対しては6%の消費税です。

それでは、生活に身近なものがどれぐらいの値段なのか、代表的なものをいくつかご紹介します。

※1SEK(スウェーデンクローナ)=11円で計算。

食料品

スーパーで買える主な食料品の値段を比較してみましょう。

(ちなみにスウェーデンの価格はMat.seというオンラインスーパーを、日本の価格はイオンショップを参考にしました。)

スウェーデンの価格の方が、全体的に日本より安いと思いませんか?

特に主食類(パスタ、パン、じゃがいも)、フルーツ、乳製品はスウェーデンの方が安く買えます。

品名スウェーデンの価格日本の価格
パスタ(1kg)165円
(15 SEK)
400円
パン(一斤)70円
(6 SEK)
100円
牛乳(1リットル)165円
(15 SEK)
200円
卵(10個入り)330円
(30 SEK)
198円
牛ステーキ肉(1kg)2970円
(270 SEK)
4800円
豚ヒレ肉(1kg)1540円
(140 SEK)
2780円
合い挽き肉(1kg)990円
(90 SEK)
1380円
鶏モモ肉(1kg)1430円
(130 SEK)
1480円
生鮭(400g)1100円
(100 SEK)
1000円
じゃがいも(1kg)110円
(10 SEK)
398円
玉ねぎ(1kg)165円
(15 SEK)
250円
きゅうり(1本)165円
(15 SEK)
60円
トマト(1kg)440円
(40 SEK)
900円
りんご(1kg)385円
(35 SEK)
600円
バナナ(1kg)275円
(25 SEK)
250円
オレンジ(1kg)330円
(30 SEK)
500円
砂糖(1kg)165円
(15 SEK)
170円
バター(250g)330円
(30 SEK)
350円
スライスチーズ(150g)275円
(25 SEK)
250円

 

ちなみに日本食材も、アジア系のスーパーマーケットや日本食材店で手に入れることができます。

しかし、日本の値段の3~5倍ぐらいと、かなり割高です。

関税などがかかっているため仕方がないですが、日本の食べ物はスウェーデンでは高級品です。

品名スウェーデンの価格日本の価格
お米(5kg)4400円
(400 SEK)
1800円
醤油(1リットル)990円
(90 SEK)
250円
豆腐(300g)385円
(35 SEK)
100円
とんかつソース(500ml)825円
(75 SEK)
230円
キューピーマヨネーズ(450g)935円
(85 SEK)
190円
味噌(375g)825円
(75 SEK)
280円
酢(500ml)440円
(40 SEK)
180円
納豆(3パック入り)440円
(40 SEK)
70円

日用品

どのメーカーのものを買うかによって値段が大きく違うため比較しにくいですが、庶民的なブランドの商品を基準に比べてみました。

全体的に日本よりスウェーデンの方が高いものが多いです。

品名スウェーデンの価格日本の価格
歯磨き粉220円
(20 SEK)
270円
歯ブラシ(1本)165円
(15 SEK)
100円
トイレットペーパー
(6ロール)
330円
(30 SEK)
300円
食器洗い洗剤(650ml)330円
(30 SEK)
200円
洗濯洗剤(1リットル)495円
(45 SEK)
250円
シャンプー(250ml)330円
(30 SEK)
250円
ボディソープ(250ml)275円
(25 SEK)
250円
ボールペン(1本)220円
(20 SEK)
100円
ノート A41冊330円
(30 SEK)
100円
乾電池(単三10本)495円
(45 SEK)
500円
LED電球(1個)385円
(35 SEK)
300円

外食

外食の値段は、日本もスウェーデンもレストランによってピンキリです。

平均的なレストランで比較すると、圧倒的にスウェーデンの方が高いです。

スウェーデンでは人件費と酒税が高いから、それが大きな要因かな。

 スウェーデンの価格日本の価格
マクドナルド
(ビッグマックセット)
825円
(75 SEK)
690円
レストラン(昼)1650円
(150 SEK)
1000円
レストラン(夜)
前菜+メイン
5500円
(500 SEK)
3000円
カフェのコーヒー1杯495円
(45 SEK)
300円
カフェのケーキ1個660円
(60 SEK)
500円
ビール1杯660円
(60 SEK)
500円
ワイン1杯1100円
(100 SEK)
600円

 

娯楽・嗜好品

こちらもスウェーデンの方が全体的に高いですね。

特に洋服や靴は、日本の方が質が良く安いものが多いと感じます。

 スウェーデンの価格日本の価格
博物館の入場料1430円
(130 SEK)
1000円
映画館のチケット1370円
(125 SEK)
1800円
美容院(カット)約8300円
(750SEK)
5000円
洋服(ユニクロのTシャツ)1600円
(149 SEK)
1000円
たばこ(1箱)660円
(60 SEK)
500円
本(ハードカバー)2200円
(200 SEK)
1500円
板チョコ220円
(20 SEK)
100円
ポテトチップス330円
(30 SEK)
200円
ジュース(500ml)220円
(20 SEK)
130円

交通費

ストックホルムの地下鉄やバスの1回券は37SEK(約400円)。

東京の地下鉄の初乗りは150円程度なので、それと比べるとかなり高いです。

しかし、ストックホルムの公共交通機関は75分以内であれば乗り換え自由です。

したがって、距離によって値段が変わる日本の地下鉄と単純な比較はできません。

ちなみに、ストックホルムの公共交通機関の1か月定期券は930SEK(約1万円)です。

スウェーデンでの1ヶ月の生活費(夫婦2人暮らし)

家計の分担

スウェーデンには、専業主婦はほとんどいません。

我が家も共働きで、食費・家賃・光熱費など共同生活にかかる費用は折半にしています。

それ以外の自分のために買うもの(洋服やアクセサリー、娯楽など)は、それぞれ自分たちの給与の範囲内で買います。

共同生活にかかる部分の出費は、夫婦あわせて1か月あたり約25万円です。

【内訳】

家賃 (水道・暖房費込み)約10万円
(9000 SEK)
電気代約3300円
(300 SEK)
生活雑費約2万2千円
(2,000 SEK)
食費約5万円
(4,500 SEK)
交通費約2万円
(1,860 SEK)
娯楽約5万5千円
(5,000 SEK)

それでは、各費目について簡単にご説明します。

家賃

次のような条件のアパートに住んでおり、家賃は約10万円(9000SEK)です。

  • ストックホルム市の中心地から地下鉄で約15分
  • 最寄り駅からは徒歩2分
  • 間取りは1LDK
  • 広さは50平米

スウェーデンでは、水道代と暖房費(セントラルヒーティング)が家賃に含まれる場合が多く、我が家も同様です。

住宅不足が長く続いているスウェーデンでは、家を見つけるのが簡単ではありません。

下宿や又貸しの家に住んでいる人も多く、その場合、家賃は貸主が自由に設定するため割高になる傾向にあります。

また人気の地区や高級住宅街になると、郊外の家賃の2~3倍ほどになります。

電気代

1ヶ月あたり3000円程度です。

日本の二人世帯の電気代平均額は約1万円だそうなので、私たち夫婦の電気代は日本より安いようです。

ただし、現在住んでいる家は家賃に暖房費が含まれているため、電気代として実質かかっているお金はもう少し高くなります。

生活雑費

携帯・インターネット代、保険、医療費等を含む雑費には、毎月約2万円程度かかっています。

携帯代は2人で月に4000円程度。

インターネット回線は月5000円ぐらいです。

わたしが日本で暮らしていた時には、携帯だけで毎月1万円以上支払っていました。

それに比べると、スウェーデンの方がだいぶコストを抑えられています。

食費

だいたい月5万円ぐらいです。

自炊用の食費が3万円、外食・テイクアウトで2万円ぐらい。

平日は昼も夜も外食かテイクアウトで済ませてしまうことが多いので、外食の費用がかさんでいます。

夕飯は、レストランで食べるとかなり高くなりますが、テイクアウトであれば1人前で1000円~1500円程度です。

交通費

公共交通機関(電車・地下鉄・トラム・バス)の1ヶ月定期が930SEK(約1万円)。

ふたり合わせると2万円です。

ちなみに、定期代は距離に関係なく一律料金です。

娯楽

旅行・洋服・趣味・プレゼントなどに使うお金は、平均すると月5万5千円ぐらい。

主な使い道は旅行です。

なので毎月この額を使っているわけではないのですが、年に1度日本に帰省&ヨーロッパ内の小旅行をしているので、平均すると月あたりの負担はこのぐらいになります。

【2020年版】スウェーデンの物価を日本と比較&ストックホルムでの1か月の生活費まとめ

スウェーデンの物価をまとめると、このような感じです。

スウェーデンの方が高いもの

  • 外食
  • 洋服、靴、アクセサリー
  • 電子機器
  • お酒、たばこ

日本と同じぐらい or スウェーデンの方が安いもの

  • 家賃
  • スーパーの食品

贅沢をしない生活をする分には、日本とほぼ変わらない生活費で暮らしていけます。

一方、お買い物や娯楽にお金を使う人は、スウェーデンでの暮らしの方が生活費がかさむと思います。

スウェーデンへの移住を予定している方にとって、税金・物価の高さは心配要素の一つだと思います。

この記事によって、現地での生活に対する不安が少しでも払拭できたら嬉しいです。

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