スウェーデン語文法⑧動詞活用のルール

英語やラテン系言語では主語の人称や数によって動詞の形が変化しますが、スウェーデン語にはそのような区別はありません。

ただし、その動詞が属するグループによって、複雑な活用変化をします。

スウェーデン語の動詞の活用の種類

スウェーデン語の動詞の種類は以下のとおりです。

・不定形(infinitiv):att(不定詞節)もしくは助動詞のあとに動詞を用いる場合
・命令形(imperativ):誰かに命令・依頼するときに用いる
・現在形(presens):現在起こっていること等を表すときに用いる
・過去形(preteritum):過去に起こったことを表すときに用いる
・過去分詞(supinum):ha、har、hadeとともに完了形を作るときに用いられる

活用方法によって、

・弱変化(規則変化)動詞
・強変化/不規則変化動詞

の2種類に分かれます。

弱変化動詞(規則変化動詞)

弱変化動詞とは、語幹に変化がなく、語尾に規則的な変化がある動詞です。

これらの動詞はさらに下記1~3の3つのグループに分かれます。

グループ1グループ2aグループ2bグループ3
語幹tvätta-häng-
kör-
sök-sy-
不定詞tvättahänga
köra
sökasy
命令形tvätta!häng!
kör!
sök!sy!
現在形tvättarhänger
kör
sökersyr
過去形tvättadehängde
körde
söktesydde
完了分詞tvättathängt
kört
söktsytt

それぞれのグループの特徴は次のとおりです。

グループ1グループ2グループ3
語幹aで終わる子音で終わる長母音で終わる
不定詞語幹と同じ語幹+a語幹と同じ
命令形語幹と同じ語幹と同じ語幹と同じ
現在形語幹+r語幹+er語幹+r
過去形語幹+de2a: 語幹+de
2b: 語幹+te
語幹+dde
過去分詞語幹+t語幹+t語幹+tt

グループ2bは過去形がdeではなくteで終わります。

これは、語幹にp,t,k,s,xが含まれる場合(例:köpa, möta, röka läsa, växaなど)に起こります。

deよりもteの方が発音がしやすくなるためです。

強変化動詞(不規則変化動詞)

強変化動詞は、語尾を変化させる弱変化動詞と違って、語尾は変わりませんが語幹の母音が変化します。

不規則変化動詞には活用の変化にルールがないため、全ての活用を覚えるしかありません。

 グループ4
 強変動詞不規則変化動詞
語幹drickskrivvet
不定詞drickaskrivaveta
命令形drick!skrivgå!vet!
現在形drickerskrivergårvet
過去形drackskrevgickvisste
過去分詞druckitskrivitgåttvetat

 

このグループに含まれる動詞をもっと見たい方は、Swedish Instituteのホームページの強変化動詞(不規則変化動詞)の一覧をご覧ください

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