英語やラテン系言語では主語の人称や数によって動詞の形が変化しますが、スウェーデン語にはそのような区別はありません。
ただし、その動詞が属するグループによって、複雑な活用変化をします。
スウェーデン語の動詞の活用の種類
スウェーデン語の動詞の種類は以下のとおりです。
・不定形(infinitiv):att(不定詞節)もしくは助動詞のあとに動詞を用いる場合
・命令形(imperativ):誰かに命令・依頼するときに用いる
・現在形(presens):現在起こっていること等を表すときに用いる
・過去形(preteritum):過去に起こったことを表すときに用いる
・過去分詞(supinum):ha、har、hadeとともに完了形を作るときに用いられる
活用方法によって、
・弱変化(規則変化)動詞
・強変化/不規則変化動詞
の2種類に分かれます。
弱変化動詞(規則変化動詞)
弱変化動詞とは、語幹に変化がなく、語尾に規則的な変化がある動詞です。
これらの動詞はさらに下記1~3の3つのグループに分かれます。
グループ1 | グループ2a | グループ2b | グループ3 | |
語幹 | tvätta- | häng- kör- | sök- | sy- |
不定詞 | tvätta | hänga köra | söka | sy |
命令形 | tvätta! | häng! kör! | sök! | sy! |
現在形 | tvättar | hänger kör | söker | syr |
過去形 | tvättade | hängde körde | sökte | sydde |
完了分詞 | tvättat | hängt kört | sökt | sytt |
それぞれのグループの特徴は次のとおりです。
グループ1 | グループ2 | グループ3 | |
語幹 | aで終わる | 子音で終わる | 長母音で終わる |
不定詞 | 語幹と同じ | 語幹+a | 語幹と同じ |
命令形 | 語幹と同じ | 語幹と同じ | 語幹と同じ |
現在形 | 語幹+r | 語幹+er | 語幹+r |
過去形 | 語幹+de | 2a: 語幹+de 2b: 語幹+te | 語幹+dde |
過去分詞 | 語幹+t | 語幹+t | 語幹+tt |
グループ2bは過去形がdeではなくteで終わります。
これは、語幹にp,t,k,s,xが含まれる場合(例:köpa, möta, röka läsa, växaなど)に起こります。
deよりもteの方が発音がしやすくなるためです。
強変化動詞(不規則変化動詞)
強変化動詞は、語尾を変化させる弱変化動詞と違って、語尾は変わりませんが語幹の母音が変化します。
不規則変化動詞には活用の変化にルールがないため、全ての活用を覚えるしかありません。
グループ4 | ||||
強変動詞 | 不規則変化動詞 | |||
語幹 | drick | skriv | gå | vet |
不定詞 | dricka | skriva | gå | veta |
命令形 | drick! | skriv | gå! | vet! |
現在形 | dricker | skriver | går | vet |
過去形 | drack | skrev | gick | visste |
過去分詞 | druckit | skrivit | gått | vetat |
このグループに含まれる動詞をもっと見たい方は、Swedish Instituteのホームページの強変化動詞(不規則変化動詞)の一覧をご覧ください
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