この記事を読んでくれているということは、あなたはおそらくスウェーデンへ移住を検討しているのだと思います。
移住してから上手くやっていけるか心配に感じていますか?
それとも、移住が楽しみで仕方ない!と期待に胸を膨らませるところでしょうか。
わたしは期待と不安どちらも抱えながらスウェーデンに移住しましたが、今ではこの国で幸せに暮らしています。
しかし、移住した全員がハッピーというわけではないということも事実。
この記事では、これまで長年スウェーデンで暮らしてきた経験をふまえ「こんな人はスウェーデン移住に向かない」と思うタイプを解説します。
事前の心構え次第で、移住後の暮らしやすさが少し変わるかも!
あなたが真剣にスウェーデンへの移住を考えているのであれば、ぜひ最後までご一読ください。
スウェーデン移住をおすすめしない3つのタイプ
海外移住はあなたの人生を左右する決断です。
そんな大きな決断に失敗してしまうのは絶対に避けたいところ。
この記事が、そんな失敗を防ぐ参考になれば嬉しいです。
わたしが考える、スウェーデン移住にあまり向かないタイプは次の3つ。
それぞれ詳しく解説します。
北欧への憧れ・期待が強すぎる
美しい自然、手厚い教育と福祉、可愛い北欧雑貨に囲まれた生活。
「北欧」と聞くとこんな素敵なイメージを想像する人が多いのではないでしょうか。
それでは、次の状況を思い浮かべてみてください。
- スーパーの入り口の前に座り、小銭をねだる物乞い
- 落書きだらけの路地裏
- 空き缶を集めるためゴミ箱を漁るおじいさん
スウェーデンのイメージとは結び付かないですよね。
でも実はこれらも、スウェーデンの日常の光景なのです。
日本で一般的に持たれている北欧のイメージそのままを期待してスウェーデンに移住すると、ガッカリしてしまう可能性が高いです。
正直、何もかもが夢のような国というわけではないよ。
わたしがスウェーデンに移住して「現実は厳しいな..」と感じたのは次のような点です。
私自身が移住してからガッカリしたポイントについては次の記事でまとめたので、気になる方は見てみてください。
新しい生活を前に希望を抱くのは、もちろん素敵なことです。
ただしあまりに高すぎる期待をもって移住すると、いわゆる「パリ症候群」になりかねないので要注意です。
スウェーデン語の勉強に対してヤル気がない
「自分は英語が話せるから、スウェーデン語ができなくてもスウェーデンで暮らしていける」
そんな風に考えていませんか?
私が思うスウェーデン移住者が絶対にしてはいけないこと第一位は、スウェーデン語の勉強を諦めることです。
スウェーデン人はみな英語が上手なので、英語さえ話せれば正直なところ日常生活もそこまで困りません。
実際、何十年もスウェーデンに住んでいながら、スウェーデン語が話せない移民はたくさんいます。
でもそういう人は、同じ国の出身者のコミュニティに閉じこもってしまう傾向が強いです。
もちろんこれが悪いわけではありませんし、それも一つの生き方だと思います。
でもせっかくスウェーデンに移住したのに、社会に溶け込まない生活を続けるのはもったいないと思います。
わたしもスウェーデン語ができるようになってから、スウェーデンでの暮らしが何倍も楽しくなったよ!
わたしの経験上、スウェーデン語を話せた方が、スウェーデン人と圧倒的に仲良くなりやすいです。
また、スウェーデン語が話せないと大きな支障が出てしまうことがあります。
それは職探しです。
あなたに専門的な技能がない限り、スウェーデン語ができないまま仕事を見つけるのは至難の業と言っていいでしょう。
サービス業や事務職の求人では、スウェーデン語ができることが応募条件となっている場合がほとんどです。
「でも、大人になってから新しく外国語を勉強するなんて無理…」
その気持ちもよく分かります。
ですが安心してください!
スウェーデンには、移民がスウェーデン語を学ぶための手厚い制度があります。
大学でも学ぶことができますし、住んでいる市(コミューン)が提供する語学コースもあります。
しかも学費は基本的に無料!
移住するなら「絶対にスウェーデン語をマスターするぞ!」という覚悟を持ちましょう。
移住前からスウェーデン語を少し勉強し始めてみようと思う方は、次の記事を参考にどうぞ。
関連記事:【初級者編】スウェーデン語学習者におすすめのサイト&勉強方法
サンボ・配偶者の経済力に頼ろうとしている人
スウェーデンへ移住するきっかけが、”配偶者・パートナーがスウェーデン人だから” という人はかなり多いと思います。
そんな人はまさか、
「最悪自分で仕事を見つけられなくても、パートナーが養ってくれたらOK」
なんて考えていませんよね?
スウェーデンでは、専業主婦/主夫は皆無です。
子どもがいる家庭も共働きが基本。
健康で働けるのに働かないという生き方は周りに理解されず、社会からの風当たりは強くなります。。
仕事を得ることが重要なもう一つの理由、それは年金です。
スウェーデンは、年金が世帯ごとではなく個人単位で支給されます。
そして将来もらえる年金受給額は、それまでに得た収入によって大きく変わります。
1人分の年金で2人が暮らそうとすると、老後の暮らしは厳しいものになる可能性が高いです。
前章で述べたとおり、仕事を見つけるためにはまずはスウェーデン語の習得が大切。
その後さらに職業訓練学校や大学に通い、専門性を身に着けてから就職する人も多いです。
スウェーデンで仕事を見つけるには、数年単位の時間がかかってもおかしくありません。
移住後すぐに仕事を得ることは難しくても、いずれは経済的に自立するという覚悟を持っておくことが重要です。
スウェーデン移住に向かない3つのタイプ まとめ
スウェーデンへの移住がおすすめできないタイプとして以下の3つをご紹介しました。
移住先の国で幸せに暮らせるかどうかは、「その国の文化や価値観が自分に合うかどうか」が大きな要因となります。
そしてその国の文化や価値観を理解するためには、社会に溶け込んだ生活をしてみる必要があります。
そのためには、まずは言葉を習得し、働いてみることが第一歩だと思います。
スウェーデン移住に関し何か心配やご質問があれば、コメント欄やお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ!
コメント
はじめまして。
息子と化学物質過敏症に罹患し、移住先を考える上で、スウェーデンで日常生活ができるようになった重篤だった患者さんの手記を読み、スウェーデンを候補地として考えはじめました。
息子は18才。私は56才となかなかな年齢構成ではありますが、殆ど外出できず、寝たり起きたりの息子に日時生活を取り戻すべく、頑張っています。とはいえ、私自身も20年罹患しており、果たしてどこまで通用するのか?と逡巡したり。もともとは高校で国語を教えておりましたが、世界に出てしまうとなんの強みにもならず。
現在は自然療法の料理の勉強と薬膳を学んでおり、料理教室を開くことを考えています。あとは日本語教師の資格取得を考えているくらいです。
体調に波があるので、なかなか先に進めませんが、こちらの記事を読み、まずはスウェーデン語を身近にしてみようと考えました。
ありがとうございました。