ストックホルムの観光の名所の1つと言えばストックホルム市庁舎。行く前に、見どころをしっかり押さえておきたい!
ストックホルムの観光スポットのトップ5に入るストックホルム市庁舎。
レンガ造りの美しい建物はストックホルムのシンボルになっています。
そんな市庁舎の見どころを熟知したストックホルム在住の筆者が、観光の前にぜひ押さえておいてほしいポイントをお伝えします。
ストックホルム市庁舎の観光がおすすめな理由
ストックホルム観光に来たら、ぜひ訪れてほしいストックホルム市庁舎。
観光をおすすめしたい理由は次の3つです。
スウェーデン最高峰の建築美術
ストックホルム市庁舎は、1900年代初期に活躍したスウェーデンの建築家ラグナル・エストベリ(Ragnar Östberg)が設計しました。
ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿とサン・マルコ寺院からインスピレーションを受けたと言われてます。
市庁舎を建てるのに使われたレンガの数は、なんと800万個!
完成までには、実に15年もの歳月が費やされました。
スウェーデン最高峰の建築を、ぜひ間近で体験してみてください
塔(展望台)から眺めるジブリの景色
市庁舎に行くなら絶対におすすめしたいのは、市庁舎の塔。
塔に上った先からは、ガムラスタン(旧市街)を一望できます。
ここからの景色は、ガイドブックやポストカードでよく見かけるぐらい有名。
ガムラスタンは、映画「魔女の宅急便」のモデルとなった場所なんだよ!
一生忘れらない景色を、ぜひ目に焼き付けてください。
ほかの人気観光スポットと一緒に回るのに便利
ストックホルムの観光スポットやお店が開くのは、だいたい朝10時から。
ところが市庁舎は朝9時から開いているので、最初に市庁舎を訪れることで効率的な観光ができます。
市庁舎のあとは、徒歩10分ぐらいでガムラスタンまで行けます。
また、ドロットニングホルム宮殿行きのフェリーは市庁舎のすぐそばから出ているので、宮殿観光と組み合わるのもおすすめです。
それでは、市庁舎にはどのような魅力があるのか、詳しく紹介していきます!
ストックホルム市庁舎の見どころ
市庁舎の中はガイドツアーでのみ見学可能。
建物の外観だけでも雰囲気は十分に楽しめますが、時間に余裕がある方はぜひガイドツアーにも参加してみましょう。
ちなみに市庁舎の中はカメラ撮影OKです(※オーバルルームはフラッシュの使用禁止)。
青の間(ブルーホール)
市庁舎の中に入ると、一番最初に広がるのが「青の間」(Blå Hallen)です。
ここはノーベル賞の晩餐会が行われることで有名ですね。
「青の間」と呼ばれているのに青くない理由は?
青の間は、その名のとおり、もともとは青く塗られる予定でした。
しかし、出来上がったレンガの壁があまりにも美しかったため、レンガの色をそのまま活かすことになったそうです。
その時すでに「青の間」という名前が人々に定着してしまっていたため、名前は変えず残したというわけ。
ちなみに、ノーベル晩餐会は以前は、ストックホルム市内のグランドホテルで開催されていました。
グランドホテルは市内の最高級ホテルで、ノーベル賞受賞者たちが宿泊するのに使われています。
黄金の間
Av Holger.Ellgaard – Eget arbete, CC BY-SA 3.0, Länk
「青の間」と同じぐらい重要なもう1つの見どころは「黄金の間」(Gyllene salen)。
こちらは、ノーベル賞晩餐会のあとに舞踏会が行われることで有名です。
ノーベル受賞者やスウェーデンの王室が舞踏会をする場所に入れるなんてワクワク!
この部屋の特徴は何と言っても、壁一面に施された黄金のモザイク画。
ガラスと金箔でできた 1800 万個以上のモザイクで出来ています。
正面の「メーラレン湖の女王」のほか、各壁にはスウェーデンの歴史やストックホルムの名所が描かれています。
この豪華絢爛なホールをぜひ堪能してみてください。
オーバルルーム
Av Holger.Ellgaard – Eget arbete, CC BY-SA 3.0, Länk
17世紀終わりにフランスで織られたタペストリーが壁にかけられた部屋。
ここでは毎週土曜日に市民の結婚式が行われています。
※タペストリーの保護のため、フラッシュ撮影は禁止です。
市議会議事堂
Av Holger.Ellgaard – Eget arbete, CC BY-SA 3.0, Länk
ストックホルム市庁舎は行政機関として現役で使われています。
その重要な役割をもつ市議会議事堂も見学することができます。
厳かな雰囲気の赤色で統一された議事堂に入ったら、天井を見上げてみてください。
天井には、バイキングのロングハウスをイメージして作られた100個 のアーチが施されています。
Av Holger.Ellgaard – Eget arbete, CC BY-SA 3.0, Länk
天井のてっぺん部分は、空や雲をイメージした青色で塗られています。
これは、空間の広さがより印象的になるような演出だそうです。
中庭
Av Holger.Ellgaard – Eget arbete, CC BY-SA 3.0, Länk
お天気が良ければ、ぜひ美しい中庭も出てみましょう。
メーランレン湖の青さ、庭の緑、市庁舎の赤レンガの美しいコントラストを楽しむことができます。
中庭部分は、見学ガイドツアーに参加しなくても無料で入れるよ!
それでは、ガイドツアーの料金はチケット購入方法をご紹介します。
市庁舎内の見学ガイドツアー
市庁舎の中を見学するにはガイドツアーに参加する必要があります。
ちなみに、市庁舎の塔の見学は別のチケット売り場になりますのでご注意ください。
それぞれの売り場の場所は、記事の最後の地図に詳しく載せています。
チケット料金
シーズンによって値段が異なります。
ハイシーズン(4月~10月)
大人 | 120 SEK |
子ども(7~19歳) | 40 SEK |
子ども(0~6歳) | 無料 |
ローシーズン(11月~3月)
大人 | 90 SEK |
子ども(7~19歳) | 40 SEK |
子ども(0~6歳) | 無料 |
ちなみに、以前はストックホルムパスが使えましたが、現在では利用できないので要注意!
予約・購入方法
事前の予約はできず、当日券のみ購入可能です。
市庁舎の中庭に面した大きな入り口から入ると、チケット売り場(→地図)があります。
ツアー開催スケジュール
英語ツアー
10:00~、11:00~、12:00~、13:00~、14:00~、15:00~
スウェーデン語ツアー
12:00~、14:00~
※市庁舎公式HPからは、プライベートツアーを予約することもできます。
一人あたりの料金は一般チケットと同じですが、最低料金は900SEK。
つまり大人8名以上での参加であればプライベートツアーを申し込んでも損しない計算です。
所要時間
ガイドツアーにかかる時間は、約45~50分ほどです。
ちなみにツアーでは、一度見学を終えた部屋には戻ることができません。
写真の取り残しがないよう注意してくださいね。
市庁舎の塔(展望台)
市庁舎内のガイドツアー以上におすすめしたい、市庁舎の塔!
106メートルの高さの塔から、ストックホルムのパノラマビューが堪能できます。
ちなみに市庁舎内の見学とは異なり、塔を上る際にはガイドは付きません。
塔の見学は1度に入れる人数が30人までと制限されています。
チケット料金
大人 | 60SEK |
子ども(0~11歳) | 無料 |
予約・購入方法
塔に上がるためのチケットも、事前予約はできません。
当日チケット売り場へ行き、その日の空いている時間のチケットを買います。
塔の地上部分にある小さな入り口がチケット売り場(→地図)です。
ちなみに売り場が開くのは9:00。
夏季の人気シーズンになると近い時間帯のチケットが売り切れてしまい、数時間後の回しか取れないこともありますのでご注意ください。
開催スケジュール
塔が開いているのは、5~9月のみ。
見学の開始時間は次のとおりです。
09:10、09:50
10:30
11:10、11:50
12:30
13:10、13:50
14:30
15:10、15:50
※6~8月は、上記に加え16.30、17.10の回もあり。
市庁舎内の見学の最初の回は10時からなので、塔に上るのは朝一番の回に参加すると効率良く観光できます。
所要時間
塔の見学は約40分間の交代制です。
塔に上り下りする時間も含めての40分なので、塔の上でゆっくり時間を過ごしたい人は、ちょっと駆け足で階段を上りましょう。
ストックホルム市庁舎のおみやげ
市庁舎の入り口付近には小さなお土産屋さんがあります。
Av Holger.Ellgaard – Eget arbete, CC BY-SA 3.0, Länk
ここでは、市庁舎をモチーフにしたグッズが買えます。
ミニトレイ:235 SEK~
石鹸とオーガニックタオルのセット:230 SEK
ノーベルディナーグラス:625 SEK~
メダル型のチョコレートも売っていますが、ノーベル博物館でしか買えないノーベルチョコレートとは別物です。
市庁舎のレストラン
市庁舎には、「Stadshuskällaren」(スタッズフースシェッラレン)というレストランがあります。
スウェーデン語でStadshusとは「市庁舎」、källarenとは「地下室」の意味です。
レストランの中は、このように高級感あふれる隠れ家のような雰囲気。
Av Holger.Ellgaard – Eget arbete, CC BY-SA 3.0, Länk
このレストランの名物はずばり、ノーベルディナー!
事前に予約すれば、直近のノーベル賞晩餐会で出されたのと同じメニューを食べることができるんです。
お値段は、前菜・メイン・デザートのコースにワイン込みで一人1885 SEK(約2万円)。
決して安い値段ではありませんが、一生に一度の思い出にいかがでしょう?
ちなみに通常のランチメニューは100SEK~とお手頃な価格で楽しめます。
Stadshuskällaren
営業時間
ランチ:月~金 11:30 – 14:30
ディナー:水~土 17:00 – 23:00
※ノーベルディナーは5日前までに要予約。
ストックホルム市庁舎観光のまとめ
市庁舎の見どころをぎゅっとご紹介しました。
おさらいすると、次のとおり。
最後に、市庁舎を観光する際の基本情報をまとめます。
地図・アクセス
ストックホルム中央駅から徒歩で8分程度です。
市庁舎の塔は遠くからでも見えるので、それを目印に目指して歩きます。
市庁舎の敷地はそこまで広くないので、現地に行けばチケット売り場など迷わず見つけることができると思います。
①市庁舎への入り口
この入り口を通るときにはチケットが要らないので、中庭は無料で自由に散策できます。
②お土産屋さん
入り口入ってすぐ右手にお土産屋さんがあります。
市庁舎内ツアーに参加すると、最後にこのお土産屋さんを通って外に出てくる順路になります。
③市庁舎内ツアーの入り口
ここを入ってすぐ、市庁舎見学ツアーのチケット売り場があります。
④市庁舎の塔入り口
市庁舎の塔を上るためのチケット売り場があります。
入場料
<市庁舎内の見学ガイドツアー>
ハイシーズン(4月~10月)
大人 | 120 SEK |
子ども(7~19歳) | 40 SEK |
子ども(0~6歳) | 無料 |
ローシーズン(11月~3月)
大人 | 90 SEK |
子ども(7~19歳) | 40 SEK |
子ども(0~6歳) | 無料 |
<市庁舎の塔>
大人 | 60SEK |
子ども(0~11歳) | 無料 |
トイレ
市庁舎内の見学ガイドツアーのチケット売り場のすぐ近くにお手洗いがあります。
無料で使用可能です。
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