ドロットニングホルム宮殿・世界遺産の見どころ完全網羅【写真あり】

Photo:Ola Ericson/imagebank.sweden.se

ストックホルム旅行を計画中。「ドロットニングホルム宮殿」ってどんなところだろう?市内から少し離れているみたいだけど、わざわざ足を伸ばす価値あるかな?

この記事はこんな人に向けて書きました。

ストックホルム在住で、これまで何度もドロットニングホルム宮殿を訪れたことのある筆者が見どころを紹介します。

「行くのはもう決めたので、詳しい行き方を知りたい!」という方はドロットニングホルム宮殿への行き方・ストックホルム市内から簡単アクセスをご覧ください。

ドロットニングホルム宮殿観光に必要な情報をギュッとまとめたので、ぜひ読んでみてくださいね。

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ドロットニングホルム宮殿に行くべき理由3つ

ドロットニングホルム宮殿とは、

  • 17世紀に建造されたバロック様式風の宮殿
  • 「北欧のベルサイユ宮殿」と称される
  • 1991年にユネスコ世界遺産に登録

主な見どころは宮殿・宮廷劇場・庭園・中国離宮で、すべてひっくるめて世界遺産に登録されています。

スウェーデンへ旅行に来たら、絶対はずせない観光スポットの1つ

ドロットニングホルム宮殿の観光を特におすすめしたい理由を3つ挙げます。

宮殿内部が想像している以上に美しい

Photo: Lisa Raihle Rehbäck/Royalpalaces.se

ドロットニングホルム宮殿は小さめで外観も落ち着いた雰囲気。

ですが、内部に足を踏み入れればその美しさに圧倒されます。

部屋ごとに壁の色や装飾が全く異なるので、一部屋ずつ違う魅力を味わうことができます。

絵画や彫刻、天井画など、細部まで手の込んだ芸術をじっくり楽しんでみてください。

記事の後半では、宮殿内部を一部屋ずつ写真付きで紹介するよ!

ストックホルム市内からフェリーで行ける

Photo: stromma.com

ドロットニングホルム宮殿までは、ストックホルム市内からわずか1時間ほどです。

地下鉄&バスを乗り継いで行くこともできますが、おすすめはフェリー

なぜなら、移動時間を最大限に活用できるからです。

フェリーなら、ストックホルムの街並みや群島(アーキペラゴ)を水上から眺めているうちに、あっという間に宮殿へ到着。

さらにランチ付きのクルーズに乗れば、移動中に食事も済ませることができます。

フェリーの料金、時刻表、チケットの購入方法など詳しく知りたい方は、ドロットニングホルム宮殿への行き方・ストックホルム市内から簡単アクセスをご覧ください。

広大な庭園も見応えあり

Photo: Kungl. Hovstaterna/Raphael Stecksén

宮殿内部も見どころ満載ですが、広大な庭園の散策もおすすめ。

手入れの行き届いた美しいバロック式庭園は、まるで不思議の国のアリスの世界のようです。

夏のさわやかな散策にピッタリですよ。

休みの日は、スウェーデンの子ども連れ家族の憩いの場所にもなっています。

それでは、見どころを詳しく見ていきましょう!

ちなみに、ドロットニングホルムとは「王妃(Drottning) の小島(holm)」という意味だよ。

見どころ① 宮殿内部

ドロットニングホルム宮殿は、現在の王様のお住まいとしても使われています。

王室のプライベート部分には立ち入ることができませんが、それ以外は一般に公開されています。

それでは、入り口から順路に沿って内部の様子を見ていきましょう。

特に、「ヘドヴィグ・エレオノーラ王妃の寝室」と「ロヴィーサ・ウルリーカ王妃の図書館」は必見!

下層北護衛室(The Lower North Guardroom)

宮殿内に4つあるうちの護衛室のひとつ。

外部から侵入者を防ぐため、入り口から入って最初に通る部屋が護衛室として使われていたそうです。

緑の応接間(The Green Drawing Room)

緑のシルクの壁紙が上品な印象のアンティチェンバーです。

ドアと、その上に装飾されているヘドヴィグ・エレオノーラ王妃のモノグラム(HERS)は17世紀当時のものがそのまま残されています。

カール10世グスタフのギャラリー(Karl X Gustav’s Gallery)

カール10世グスタフの死後、その偉業を称えるためヘドヴィグ・エレオノーラ王妃によってつくられました。

壁に飾られた絵画は、カール10世グスタフの戦歴を忠実に基づいて再現したものです。

エーレンストラールの間(The Ehrenstrahl Drawing Room)

ヘドヴィグ・エレオノーラ王妃の謁見室として使われた部屋です。

壁には宮廷画家エーレンストラールの作品が飾られています。

ドロットニングホルム宮殿公式HPではエーレンストラールの間を360°体験できるので、ぜひ見てみてください。

ヘドヴィグ・エレオノーラ王妃の寝室(Hedvig Elenora’s State Bedchamber)

もともとは接見室として使われていましたが、1700年代半ばにロヴィーサ・ウルリーカ王妃がプライベートの寝室へと変えました。

ベッドとその周りの装飾は当時のものがそのままの形で残されています。

スウェーデンの中でも、バロック式の内装が最も良く保存されている部屋なんだって!

天井画には、神のもとでカール10世とヘドヴィグ・エレオノーラ王妃の手がつながれている様子が描かれています。

ドロットニングホルム宮殿公式HPでは、この部屋も360°見渡すことができるので、ぜひ天井画を見てみてください。

グリーン・キャビネット(The Green Cabinet)

部屋の中央に置かれているのは、ロヴィーサ・ウルリーカ王妃自身が刺繍をほどこしたアームチェアです。

壁には王妃とその家族の肖像画が飾られています。

ロヴィーサ・ウルリーカ王妃の図書館(The Library)

ロヴィーサ・ウルリーカ王妃が集めた芸術作品や書物などを保存するため、宮殿内には1700年代半ばに新しい部屋が増築されました。

この図書館もその一つです。

王妃は美術や自然・歴史に造詣が深く、その収集品を整理する際には、かの有名な植物学者カール・フォン・リンネの手助けを得たと言われます。

2階へつづく階段

メインの1階部分は終わりです。

階段で2階へと進みます。

この階段や踊り場にも、すばらしい彫刻や装飾がほどこされています。

上層北側護衛室(The upper North Guardroom)

1階と同じく、最初の部屋は護衛室です。

この部屋には、ドロットニングホルム宮廷劇場のミニチュア模型が飾られています。

これは、現在のカール16世グスタフ国王の2016年の誕生日に贈られたものだそう。

青の応接間(The Blue Drawing Room)

グスタフ3世が、インフォーマルな会合や最も近しい側近との社交に使用していた部屋です。

上面が回転する仕組みの丸テーブルは、ボードゲームに使われたものだそう。

中国応接間(The Chinese Drawing Room)

もともとは、アドルフ・フレデリック国王の寝室として使用されていた部屋です。

ロヴィーサ・ウルリーカ王妃はこの真下の部屋(ヘドヴィグ・エレオノーラ王妃の寝室)を寝室としており、この2つの部屋は、秘密の階段で結ばれていました。

グスタフ3世が宮殿を受け継いだ際に、寝室から談話室に変えられました。

オスカルの間(Oskar’s Hall)

オスカル2世が、即位25周年を記念し、内装を新しくした際の部屋のひとつです。

1600年代のインテリアを取り入れたデザインになっています。

壁にかかるタペストリーは、1630年代に英国で織られたものであるため、英国の国章がついています。

将軍の間(The Hall of Generals)

カール12世の将軍としての功績をたたえるために作られた部屋です。

壁には、カール12世の肖像画や、カール12世が活躍した戦を描いた絵画が飾られています。

カール11世のギャラリー(Karl XI’s Gallery)

カール11世の偉業を称えるためのギャラリーです。

壁に飾られた4枚の絵画は、デンマークとの戦いの様子を、その始まりからスウェーデンの勝利まで時系列に沿って描いています。

国家の間(The Hall of State)

大規模なセレモニーや祭典のために使用された部屋です。

天井画は、当時の内装がそのままの形で残されています。

1744年には、アドルフ・フレデリック皇太子とロヴィーサ・ウルリーカ妃の結婚式がここで行われました。

見どころ② 宮廷劇場

Photo: Studio Gullers

ロヴィーサ・ウルリーカ王妃のために、1766年に作られた劇場です。

バレエやオペラの上演に使われていましたが、1792年にグスタフ3世が亡くなるとその存在は忘れ去られていきました。

しかし1920年代に入ってから、文学史家のアグネ・ベイェルが宮廷劇場の存在を発見。

舞台装置の修復作業が行われ、再び使われるようになりました。

今でも毎年夏にはオペラが上演されています。

ドロットニングホルム宮廷劇場は、1700年代に建てられた劇場のうち、当時の木製の舞台装置が今でも使われている世界で唯一の劇場なんだって!

劇場内部はガイドツアーでのみ見学することができます。

●英語ガイドツアーの開催時間
4月 毎日11:15~、12:15~、14:15~
5-9月 毎日 11~16:30 毎時出発
10月 毎日 11:15~、12:15~、14:15~
11月-12/13 土日のみ 11:15~、12:15~、14:15~

●入場料
大人 110kr
学生/26歳以下 70kr
17歳以下 無料(保護者同伴の場合)

●公式HP
https://dtm.se/

見どころ③ 中国離宮

Photo: Lisa Raihle Rehbäck/Royal Palace

1753年、ロヴィーサ・ウルリーカ王妃のお誕生日のサプライズプレゼントとして、アドルフ・フレデリック国王から王妃に贈られました。

中国の文化は、当時エキゾチックなものとして大流行していたそうです。

離宮の中には、中国の影響を受けたスウェーデンのロココ調家具や、スウェーデン東インド会社が輸入したとされる装飾品が飾られています。

●中国離宮の営業時間
5-9月 毎日 11~16:30
10-4月 定休

●入場料
大人 100kr

●公式HP
https://www.kungligaslotten.se/english/royal-palaces-and-sites/the-chinese-pavilion.html

見どころ④ 庭園

Photo: Lisa Raihle Rehbäck/Royalpalaces.se

ドロットニングホルム宮殿の特徴のひとつは、広大な庭園です。

その広さは120ヘクタール、なんと東京ディズニーランドの2倍以上もあります。

宮殿に近い部分はバロック式の庭園となっており、噴水や剪定された植木が左右対称に美しく配置されています。

奥の方には、自然の地形の美しさを活かした英国式庭園が広がります。

それぞれの庭園で、四季折々の美しさをぜひ味わってください。

庭園は年間を通して無料で開放されています。

見どころ④ おみやげショップ&カフェ

Photo: Karamellan

敷地内にはロイヤル・ギフトショップがあります。

ここだけの王室グッズをお土産にいかがですか?

文房具やキッチン用品、ジャムやクッキーなど、上品で可愛らしいおみやげが手に入ります。

ジンジャークッキー:69kr

石鹸:45kr

マグカップ:129kr

また、このお土産屋さんと同じ建物の中には、カフェ&レストラン「カラメッラン」があります。

スウェーデンの定番料理が味わえるので、ぜひランチに利用してみてください。

●カラメッランの営業時間
1-2月 水~日 10:00‐16:00
3-4月 月~金 10:00-16:00、土日10:00-17:00
5-9月 毎日10:00-17:00
10月 月~金 10:00-16:00、土日10:00-17:00
11月中旬 毎日 11~16:00
11月下旬~12 月 クリスマスビュッフェ

●主なランチメニュー
フィッシュスープ 165kr
スウェディッシュ・ミートボール 175kr
グリルサーモン 195kr

●公式HP
https://www.drottningholm.org/

ドロットニングホルム宮殿の基本情報

地図

出典:Royalpalace.se

ドロットニングホルム宮殿公式HPからマップ(PDF)のダウンロードができます。

住所&アクセス

住所:Drottningholm

アクセス:
・地下鉄&バス:地下鉄ブロンマプラン駅からバスに乗り換え、ドロットニングホルム駅下車
・船:ストックホルム市内から連絡船(フェリー)
※詳細はドロットニングホルム宮殿への行き方・ストックホルム市内から簡単アクセスをご覧ください。

営業時間

5-9月 毎日10:00-17:00
10月 毎日10:00-16:00
11月 土日10:00-16:00
12月 一部の土日のみ 10:00-16:00
※詳細はドロットニングホルム宮殿公式HPをご覧ください。

入場料&チケット購入方法

料金:大人 130kr

購入方法:ドロットニングホルム宮殿公式サイトもしくは、宮殿内のチケットカウンターで購入。

観光の所要時間

最低でも、宮殿内部の見学に1時間、庭園の散策に1~2時間は必要です。

宮廷劇場や中国離宮も内部をじっくり見学するのであれば、半日程度見ておいた方が安心でしょう。

ドロットニングホルム宮殿のまとめ

見どころ満載の世界遺産、ドロットニングホルム宮殿。

  • 豪華絢爛な宮殿
  • 広く手入れの行き届いた庭園
  • エキゾチックな内装が素晴らしい中国離宮
  • 18世紀につくられた舞台装置が今でも使われる宮廷劇場

実際に見てみたいと思う場所はありましたか?

スウェーデンにお越しの際は、ぜひドロットニングホルム宮殿まで足を運んでみてください!

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